kinen_iraira

禁煙当初から、まあ今でもたまに(もう7~8年たちますが)「ああ、たばこを吸ってしまった。

私はどうしてこうも意志が弱いのか」こんな夢をみます。

これって禁煙した人が誰でも見る共通の夢です。
しかし、夢をみている間は本当に苦痛です。

じっとりと汗をかくこともあります。

禁煙を破ってしまった夢、これが怖いのは、きっと、何回も禁煙に失敗しているからでしょう。
「ああ、またやってしまった」

かくいう私も、今回の完全禁煙の前には、ずいぶん失敗していました。

「禁煙なんて簡単さ。もう俺は30回も禁煙している」なんてうそぶいている人も多い。

今回の私の完全禁煙は、考えてみると、あまり、力まずにできました。





死より怖い病気

きっかけは、私がほとんど毎日仕事で顔を合わせているお客さんが、COPDという病気にかかってからです。

これは、慢性閉塞性肺疾患(Chronic Obstructive Pulmonary Disease)といって、タバコが原因となる肺の病気です。

この病気は「死より怖い病気」として知られ、世界で死亡原因の5位以内に入ると言われています。
なぜ「死より怖い病気」かといえば、発作が起きると、呼吸ができなくなり、このつらさが「死より怖い」辛さだそうです。この発作が起きた時は、酸素ボンベのようなもので強制的に酸素を送り込まなければならなくなるほどだそうです。

とにかく、いつも一緒にいる相手がこの病気になったため、しかもタバコが主因の病気なので、これは目の前では喫えそうもないな、この際、禁煙してみようか、ということで、気軽な感じで禁煙生活に入りました。

今回は、さあ、禁煙するぞ!なんて力んでいないので、ポケットにはいつものようなタバコを入れ、いつでも喫える状態にしておきました。

そして、タバコを喫いたいなと思った時、まあ、もう一度喫いたいと思った時まで、我慢しよう、これをずっと繰り返していました。それがいつの間にか1週間たち、1か月たち、そして1年がたち、今や7~8年がたってしまったのです。

ただ、この間、何度喫煙の夢をみたことでしょう。

この夢は、実は禁煙するよりも苦痛かも知れません。ある時なんか、タバコを喫った後、私は警察に逮捕されている夢をみました。

taiho

禁煙した人はみんな、喫っている夢を見ると気軽に言っていますが、実はこの夢、罪悪感を伴うとてもつらい夢なのです。

幸いなことに、夢は、さめるとすぐに忘れてしまうので、この罪悪感もすぐに忘れさられるのですが、こんなつらい夢を見るというのも、禁煙をしたことが原因なのです。

これも、禁煙した人だけにしか分かりませんよね。